2024-02-14

ウクレレ製作、リペアと19世紀ギターリペア

 

 

今日は曇り。

気温は高めで、体感でも感じられて1日。

 

まずは、19世紀ギターのリペア。

古楽器の作業は久々ですが、本業はこの分野です。

 

リペアというよりは修復といった内容で、色々と調査研究しながら進めてます。

昨年からお預かりしておりかなりお待たせしていますが、何せ古くて貴重な楽器なので、慎重に作業する必要があります。

外からわかりやすいのはサイドの割れ。

 

エンドからウエストまで割れてます。

 

ネックの仕込みも緩んでおり、リセットが必要ですが、このジャンルの楽器はネックの仕込み方がさまざまです。

 

外からはわかりづらいのですが、ヒールの形状や製作時期、製作場所から推測しながら進めます。

おそらく、過去の古い時期のリペアで仕込みに緩みがあり、ねじ止めしているようです。

これも、推測ですが、ネジを外さないと取れないので、推測を信じて彫り込みます。

 

推測は当たっていて、ネジが出てきましたが、マイナスネジで簡単には回りそうにありません。

この後、ネジをどう外すか検討します。

 

古楽器の次はウクレレのリペア。

ブリッジを接着しましたが、裏板のクラック部分を仕上げました。

予算的に厳しいのですが、過去に隙間に白っぽい木が埋めてあり、しっかり治していないため、やり直します。

ここから始めて、、、。

 

オリジナル部分に影響がないよう、埋めてある木を取り除き、、、、。

 

色の近いコア材の破片から埋め込み材を削って、、、、。

 

埋め込み接着クランプ後、仕上げました。

 

リペアの次は制作中のウクレレ。

こちらは、厚みを仕上がりまで削って、指板のエンドを仕上げて、、、、。

 

 

位置決めして、、、、。

 

膠接着して、クランプ。

 

こちらは、この後、接着部分を仕上げた後、フレットの作業を予定しています。

フレットはバーフレットなので、切り出しからです。

 

写真は制作中とリペア中のウクレレです。

KEN弦楽器工房

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