ウクレレ製作、リペアと19世紀ギターリペア
今日は曇り。
気温は高めで、体感でも感じられて1日。
まずは、19世紀ギターのリペア。
古楽器の作業は久々ですが、本業はこの分野です。
リペアというよりは修復といった内容で、色々と調査研究しながら進めてます。
昨年からお預かりしておりかなりお待たせしていますが、何せ古くて貴重な楽器なので、慎重に作業する必要があります。
外からわかりやすいのはサイドの割れ。
エンドからウエストまで割れてます。
ネックの仕込みも緩んでおり、リセットが必要ですが、このジャンルの楽器はネックの仕込み方がさまざまです。
外からはわかりづらいのですが、ヒールの形状や製作時期、製作場所から推測しながら進めます。
おそらく、過去の古い時期のリペアで仕込みに緩みがあり、ねじ止めしているようです。
これも、推測ですが、ネジを外さないと取れないので、推測を信じて彫り込みます。
推測は当たっていて、ネジが出てきましたが、マイナスネジで簡単には回りそうにありません。
この後、ネジをどう外すか検討します。
古楽器の次はウクレレのリペア。
ブリッジを接着しましたが、裏板のクラック部分を仕上げました。
予算的に厳しいのですが、過去に隙間に白っぽい木が埋めてあり、しっかり治していないため、やり直します。
ここから始めて、、、。
オリジナル部分に影響がないよう、埋めてある木を取り除き、、、、。
色の近いコア材の破片から埋め込み材を削って、、、、。
埋め込み接着クランプ後、仕上げました。
リペアの次は制作中のウクレレ。
こちらは、厚みを仕上がりまで削って、指板のエンドを仕上げて、、、、。
位置決めして、、、、。
膠接着して、クランプ。
こちらは、この後、接着部分を仕上げた後、フレットの作業を予定しています。
フレットはバーフレットなので、切り出しからです。
写真は制作中とリペア中のウクレレです。