オベーションとクラシックギター、リペア
今日はいい天気で、気温も上がりました。
1ヶ月先くらいの気温でした。
昨日の作業はオベーションのリペア続きから。
やっとセラックフレンチポリッシュが終わったので、マスキングテープを剥がして行きます。
簡単に剥がせばいいと思いがちですが、塗膜との境目がチップしないよう、慎重に進めます。
塗膜自体はかなり薄いのですが、塗膜がないわけではないので気を使います。
剥がし終わったところです。
ここから、外して修復したエポーレットの接着方法と段取りを考えます。
接着するのですが、クランプする必要があるので、仮組してどう押さえるか考えました。
だいたい、見当がついたので、この後接着する予定です。
オベーションの次はクラシックギターのリペア。
これも、お待たせ中のギターですが、ちょっと複雑な壊れ方をしているので、どうするか検討してました。
一見、表板のはぎ合わせが剥がれているように見えますが、おそらく、ケースに入った状態でブリッジ付近に重いものが乗って、その重みで押され、割れが入ったようです。
ブリッジも真ん中あたりが浮いており、ボディー内部のファンブレイスにも剥がれがあります。
クラックは、ボディーエンドからサウンドホールまでと長め。
まずは、クランプの段取りをチェック。
接着剤を各部に刷り込んだり塗ったりしみこませたりした後、クランプしました。
各部をほぼ一度で接着しないと形状が崩れる可能性があるので、結構大変です。
今日は、昨日接着した箇所をチェック。
一箇所、一度で接着できなかった部分を接着して行きました。
はぎ部分の割れのほかに、ブレイシングの端に沿って、薄いクラックがありました。
裏から割れが入っており、テンションのかけ方が違うので、別接着。
クラックリペアとブレイシング剥がれは今日で終わったので、この後、ナットを作り変える予定です。
明日は、また、様子を見て作業を決めます。
写真はリペア中のクラシックギターです。