2021-05-15

オベーションとクラシックギター、リペア

 

 

今日はいい天気で、気温も上がりました。

1ヶ月先くらいの気温でした。

 

昨日の作業はオベーションのリペア続きから。

やっとセラックフレンチポリッシュが終わったので、マスキングテープを剥がして行きます。

簡単に剥がせばいいと思いがちですが、塗膜との境目がチップしないよう、慎重に進めます。

塗膜自体はかなり薄いのですが、塗膜がないわけではないので気を使います。

剥がし終わったところです。

 

 

ここから、外して修復したエポーレットの接着方法と段取りを考えます。

接着するのですが、クランプする必要があるので、仮組してどう押さえるか考えました。

だいたい、見当がついたので、この後接着する予定です。

 

オベーションの次はクラシックギターのリペア。

これも、お待たせ中のギターですが、ちょっと複雑な壊れ方をしているので、どうするか検討してました。

一見、表板のはぎ合わせが剥がれているように見えますが、おそらく、ケースに入った状態でブリッジ付近に重いものが乗って、その重みで押され、割れが入ったようです。

 

 

ブリッジも真ん中あたりが浮いており、ボディー内部のファンブレイスにも剥がれがあります。

クラックは、ボディーエンドからサウンドホールまでと長め。

まずは、クランプの段取りをチェック。

 

接着剤を各部に刷り込んだり塗ったりしみこませたりした後、クランプしました。

 

各部をほぼ一度で接着しないと形状が崩れる可能性があるので、結構大変です。

 

今日は、昨日接着した箇所をチェック。

 

 

一箇所、一度で接着できなかった部分を接着して行きました。

はぎ部分の割れのほかに、ブレイシングの端に沿って、薄いクラックがありました。

裏から割れが入っており、テンションのかけ方が違うので、別接着。

クラックリペアとブレイシング剥がれは今日で終わったので、この後、ナットを作り変える予定です。

 

 

明日は、また、様子を見て作業を決めます。

 

写真はリペア中のクラシックギターです。

KEN弦楽器工房

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